ポップやさしい

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昨日は息子、延々「ひとりじめはたのしい〜〜!!!」という謎の歌を歌っていた。幼稚園で覚えてきたらしいのだが、趣旨を間違って覚えていないだろうか。

 

息子は昨日も、登園のバスが見えた瞬間に大泣きしていた。

どうやら先生情報によると、バスに乗ってしばらくすると普通に泣き止むらしい。息子は幼児あるあるを全部かましていく。幼児なのか?

学校でも会社でもなんでも、行くのが一番嫌なんだよね・・・。家を出さえすれば道中もそれなりに楽しいんだけど、なにしろ「自分が一番落ち着いていられる空間から抜け出す」という行為がね、嫌なんだよね・・・。行き先とかは関係ないんだよね・・・。

 

何がOut of the boxだよという話よね。コンフォートゾーンが一番いいに決まってますよね。人類はたいがいずっとコンフォートゾーンで暮らしてきたものね。

 

コロナがなければ、息子は0歳2ヶ月から今までずっと保育園に通っていただろうから、ここまで「親と離れることの苦痛」も感じなかったのではないかなあ。そう思うと、コロナがなかった世界で息子がどんなふうに育っているはずだったのかちょっと気になる。もしかしたら日本にも住んでいなかったかもしれないし・・・。まあ、並行世界でも、人類が環境破壊とかをやめない限り、世界規模での感染症は発生するんでしょうけど・・・。

 

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昨日、トイレでおしっこを盛大に失敗し、床をおしっこでビシャビシャにする息子にムラムラと怒りがわいてくる。

ふと、カナダにいるときはこの程度のことではイライラしなかったな、と思った。息子に対して怒りやすくなっている。怖くなってアンガーマネジメントの本をたくさん買った。動画講座も購入。ありがとうUdemyセール。

こういう、いわゆる自己啓発本は苦手だったのだけれども、息子にイライラするのは本当に良くないですし。本を読むことで問題が解決されるなら、本を読まない手はない。息子にイライラして解決する物事ってマジで一つもないものな。この幼児無力だし。

 

「子供に怒ってしまうお母さんへ」みたいな育児本も一緒に買ったのだけれど、「インナーチャイルドがどう」とか「アダルトチルドレンがどう」とか「親から虐待を受けていた」とか、そういうことしか書いておらず萎える。そんなことはもう、産む前から分かっていたわけで・・・。その程度の自分の特性すら把握せずに子供産むようなACってイマドキいるの?

 

私はそうじゃなくて、睡眠不足で朦朧としているとか、仕事が全然終わらないとか、夫婦喧嘩で著しく自己肯定感が下がってしまったとか、そういう、怒りの沸点が下がりやすいタイミングで怒らない方法が知りたいんだよな。

 

カナダでなぜイライラしなかったかというと、育児のことさえなければカナダは生活していて楽しかったからなんだろうな。なんのかんの、自己肯定感の下がりづらい国ではあった。また住むかは謎だけど・・・。次住むならやっぱ韓国か中国がいいな〜。

 

 

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昨日は幼稚園の保護者会。PTA役員を決めるとのことだった。

 

当初は私が会に参加する予定だったのだけれども、夫婦で話し合った結果、夫がいくことになった。

理由は、役員を決めるとかそういう「意見を通す」ことが求められる場において、男は無条件で女より尊重してもらえるから。ハハハ。そして、育児に参加する男は、働いているだけの男よりも偉い、ということにこの国ではなっているから。ハハハ。

私が出席するのと夫が出席するの、コストはほぼ変わらないのに、得られる利益が段違いよ。

 

インターネットで調べた結果、「年少さんで委員をやっておくと、年中さん・年長さんになった時に委員を回避しやすい。学年が上がっていけばいくほど、仕事の内容が多岐に渡り、責任も重くなってくる」という、非常に真偽のあやふやな情報を手に入れる。

 

それもそうかもしれないな・・・ということで、「いちばん簡単そうな役員を年少さんのうちにやっておく」方針が固まった。

 

無事、図書委員の座をゲットできて大変嬉しい。ちなみに、コロナの影響で活動はほぼないらしい。やりぃ。

 

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オタクになりたいな〜と思って、フォントの勉強をしている。目標は、街で見かける文字の全てのフォント名を当てられる人間になること(オタクってそういうことだろ)。

 

今までフォントっていうのは、パソコンの画面に存在するものだったのだけれども、写植の時代からの歴史を学んで、なるほどなあ、と思うことがたくさんある。なんで今までこういうことを勉強してこなかったのだろう、と思うほど、楽しい。

 

「かわいい」「すき」と思うような対象には、たいがい歴史があるし、そういう歴史について、学んでいけばいくほど、もっとすきになるものだ。

 

・・・でも、一番すごいのはやっぱり、ふと初心にかえってみたときに、そんな歴史なんか何も知らなくても、その存在だけで「かわいい」と思わせることの凄みなんだよな。

 

世の中には、歴史とか背景について学ばないときちんと楽しめないものがたくさんあると思うんだ。でも、「そういう難しいことは分からないですけど、とにかくサイコーでした」と言わせてしまう、そういうなんか、極めてポップなものに、私はやはり、強い興味を惹かれるよ。

 

ポップであり続けるのは難しい。難解になったほうが簡単じゃん。知ってることを全部言えばいいんだから。知識は黙ってても生きてたらどんどん増えていくし。でも、色々知識を増やした上で、それでもきちんと難解にならずにやっていくって、すごい、なんていうんだろう・・・。優しさが必要だよね。

 

なんの話をしているんだろう・・・。この話は「きりぎりすがAdobe Fontsに入ってくれて震撼してしまいました」「これでA1も入ったらモリサワの年間契約どうするか分からん」「まあA1が入ることはないんでしょうけど・・・」「すずむしはいれないというところに商売上手さを感じてしまう」というような気持ちで書いているのですが・・・。

 

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お昼ご飯はピラフを作った。息子がピーマンを知らず知らずのうちに食べているのを見てほくそ笑む。

夕ご飯はお腹が空いていなかったので、サラダと、ほうれん草をゆでたやつをポン酢にひたして食べる。息子はいつも通り白米。