今週読んだ漫画
田房永子『大黒柱妻の日常』
今週読んだ本
有島武郎『或る女』
ヴェルヌ『月世界へ行く』(江口清訳)
ハインライン『夏への扉』
ホーガン『星を継ぐもの』
ニコ・ニコルソン、佐藤眞一『マンガ 認知症』
中島 美鈴『悩み・不安・怒りを小さくするレッスン 「認知行動療法」入門』
下二つ以外は、積読をちょびちょび解消していきたくてこのチョイス。初めて読む作者ってどうもなんか気が進まないんだよないつも。読むとハマるんだけど。
認知症について勉強したいという思いが強まっていく・・・。5月は認知症についての本をいっぱい買おうかな。定期的に認知症入門みたいな本を読むんだけど、すぐ忘れちゃう。
ホーガン作品もうちょっと読む。てかさー5月に三体出るからさ〜、ハード系SFの教養をちゃんとしておきたいんだよな〜。SFほんと未履修事項多いよ。
有島武郎の『或る女』、本当に好き。有島マジでよくない? 『小さき者へ』で諦めずに読み続けてよかったなーと思う。
1911年の作品でこの新しさ。葉子という女が好きだ・・・。
なんか葉子はね、めちゃくちゃ優秀な女で、美人で、日本はクソだな全然なんか私はこの国ではうまく生きられんな、とか思ってるような女なんだ。
欲しいものは全部叶えちゃいたくて、凡庸に「従順な女」を演じることがどうしてもできないの。これね完全にゾラのナナなんですけど。最期までナナだし。
もうこういうね、自らの欲望で周りをコントロールしまくるゴリゴリした女、めっちゃいい。私はこういうギラギラした女が可愛くて大好きですよ。特に好きなのはこの描写。
貞世はその膝に突っ伏してすすり上げすすり上げ可憐な背中に波を打たした。これほどまでに自分の帰りを待ちわびてもい、喜んでもくれるのかと思うと、骨肉の愛着からも、妹だけは少なくとも自分の掌握の中にあるとの満足からも、葉子はこの上なくうれしかった。しかし火鉢からはるか離れた向こう側に、うやうやしく居ずまいを正して、愛子がひそひそと泣きながら、規則正しくおじぎをするのを見ると葉子はすぐ癪にさわった。
ああ〜いいぞいいぞ葉子・・・。
皆さんの推している有島作品はなんですか? また聞かせてくださいね。