行きも帰りも私が右側

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車の免許を取得してからそろそろ1ヶ月が経とうとしている。息子のお迎えだったりなんだりで、わりと毎日、車に乗る口実を見つけてはウロウロと運転していて、非常にエンジョイしている。だんだん駐車のコツも掴んできたような気がする(まだド下手なので、すぐに近所の人のインターホンを鳴らしまくって「駐車のコツを教えてくれ」と依頼する日々←コミュ力が高くない?)。

 

何しろ遠くに行けるのがいい。あと、雨が降ってもあんまり慌てずに済むのもいい。バスの時間を気にしなくていいのもいい。エアコンの効いた車内でご飯が食べられるのもいい。子供が泣き喚いていても、周囲の目を気にして泣き止ませようと頑張らなくていいのもいい。

子連れがみんな車を持っている理由が分かった。とっても便利だからですね。もっと早く取得しておいても良かったな。

 

でもやっぱりカナダに行ってみて不便だなあと思ったからこそ、30万円をかけて教習所に行く気になったもんね。

30万円って微妙に迷うよね。これが50万円とかになると若干尻込みするし、15万円とかならまあ割と気軽に払うんだろうけど。

しかし日本の教習所は、免許取得までが簡単でいいな〜と思った。ケベック州は2年がかりとかのイベントだったのにねえ。しかも、家族とか恋人とか、しょっちゅう頼れて、運転免許持っている人が身近にいることが前提になっているので、コミュ力の低い移民が現地で免許取得するのはめちゃくちゃ難しかった。国際結婚してたり、恋人がいたり、ルームシェアしてたりしたらまた違うんだろうな。

 

日本はね、金さえ払えば、頼れる人が一人もいなくてもサクッと免許取得できるから、やっぱり良いよ。

 

カナダは「赤の他人との助け合いが出来ないと詰む」社会設計で、日本は「赤の他人との交流はしなくていい代わりに、誰もが他者に対して冷淡」な社会設計なんだなあと思う。トレードオフですね。

 

日本はルールがいっぱいあって面倒、マニュアル化されすぎていて「心」がない、と思う人もいるだろうけど、これは、制度を利用する際の便利さや快適さが、制度を担当してくれた人によって著しく変わったりしないための方策なんじゃないのかなあ。

ダメな人に当たったら税金の額がウン十万単位で変わる、みたいな国とどっちがいい? って話だよ。

 

っていうか、人間って本当に色々いるんだよな。たとえば、人の気持ちを考えるよりプログラミングとかしてたほうが気楽な人に「人の気持ちが察せるようになれ」なんて要求してもリソースの無駄遣い。

色んな人が暮らす社会で、誰が何をしても画一的な結果だけを出すようにすることって、少なくともインフラのレベルでは必要なのでは・・・と私は思うけどな。

 

ちなみに私はどっちの社会も好きだけど、今のこの時期は、日本にいたほうがストレスが少ないかも。あと、私の住んでる地域の人間、カナダ人ぐらいみんな気さくだし・・・。

 

 

*

 

さて、運転の話に戻ると。

夫(ペーパードライバー)も運転ができるようになりたいらしいのだけど、私は運転をするのがかなり好きなので、夫も運転できるようになると、どう考えても夫のほうが運転が上手くなってしまうだろうし、そうなると私の運転できる頻度は下がるし、ぶっちゃけたところ、ちょっと嫌だなあ・・・と思う。

我が家は何をやっても基本的に夫のほうがコツコツ真面目に取り組むので、最終的には夫のほうが上手にできるようになる。育児とかも、私は要領がいいので、大概のことはチャラチャラ〜ッとした努力で60点ぐらいは取れるのだが、コツコツ真面目にやって80点を常に叩き出す夫には絶対に勝てない。

 

そう、楽になると思って取ってもらった育休もそうだった・・・。

育児なんてまあゆうても女のほうが上手やろ、とか思ってたけど、育児っていうのはねえ、心に余裕があって、体力があって、優しい人が一番いいのよ。

 

だから、育児で使えるランキングを上から順にいうと、

1位 育児のコツを知っているし、体力がある人

2位 育児のコツなんて全然知らないけど、体力はある人

3位 とにかく体力がない人

 

こうよ。

もうとにかく、体力がないとどうしようもないの。

あと、重要なのは、「状態異常:睡眠不足」になっていない人。睡眠不足だと、体力が多い/少ないに関わらず、どんな人でも育児に向かない言動をとってしまうので。これはガチ。「寝てなくて、疲れていて、でも朗らか」みたいなのは、元気を前借りしているだけなので、必ず後でしわ寄せがくる。そしてそのしわ寄せで被害を喰らうのは、自分じゃなくて、周りなのっ。てか、子供なのっ。

 

 

だから、産後の妻VS夫だったら、夫の一人勝ちが確定してるわけ。赤子の泣き声に反応せずに寝つづけられるし、なにより出産してないから体力も普段と同じだし、ホルモンの変化もないし。

おっぱいが出るとかって、マジでしょ〜〜〜もねえから。ミルクでも人は育つ、賢さも体力も全然変化でない。

 

だから、産後、夫がそつなく育児をこなす中、私はものすごく落ち込んだんだよな。

うちの夫は育休中でも収入があったけど、私はなんか、知人のサイト作ったりしてしょーもねえ給料しかもらえてないし、そもそもそれまで生活リズムを保つために働いてたバイト先からは、妊娠後期に「退職してほしい」って言って退職届を渡されてるし、手に職もないし、社会から一切求められてないわけ。

 

社会から一切求められてないのはなぜか? っていうと、育児をしているからなのに、その育児すら、夫よりド下手なの。

 

最悪〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!! 死ぬしかない

 

って思ってたなあ・・・。

 

*

 

今も覚えている、あのときのションボリ感・・・。

第二子ではもう開き直ってゴリゴリに眠れるといいね。育児放棄という労働。

 

*

 

全然話変わるんだけど。

 

友人と一緒に画廊を開こうよ〜という話、楽しそうすぎてマジでずっと友人に「こんなのよくない?!」とアイデアを送りつけまくってしまう。

友人とは生活リズムが全然合わない。彼女は夜型、私は朝型。昔はどっちも夜型だったのだけど・・・。なので、深夜のテンションでウワ〜と話が進んでしまうことがそんなになくて、むしろいいのかもしれない。いつでもどちらかは冷静なんだ。

 

 

ああ、嬉しいなあ、友人と起業。本当はみんな友達と起業をして、仲良く生きていきたいものだよね。本当に嬉しいよ。

友人は人形作家で超かっこいいから、私はすぐ卑屈になって闇落ちするんだけど、一緒に画廊を開く、と考えると、もしかしたら友人と対等に話ができるのかもしれないと思った。

 

私!!! 英語フランス語できて、経理まあまあできて(上司がやめたので経理も業務で担当するようになった)、デザインできて、営業もできて、企画もできて、ライティングもできる!! 運転免許も持っている!!!

あと、起業経験のある父親とか、個人事業主の母親もいる!! 元上司は女性のイベントプロデューサーなので、何かあったら頼れそう!!! あと、カナダに美術やってる知り合いがいる!!!!

何より!!! 目立つのが嫌いで、人のサポートが好き!!!! あと、好奇心が強いから、わりとなんでも勉強できる!!!

 

使える?! 私、使えるのでは・・・?! 少なくとも、友人とはかぶらない感じで、得意なことが多いかもしれない。

 

3年後ぐらいを目処に・・・みたいな話をしているので、それまでに経理関係の知識をもっと強固にできたらいいな〜。

 

最終的にはね、画廊だけで女二人が食べていけるぐらい儲けられたら、最高だな・・・。

友人とは高校以来の付き合いで、めちゃくちゃ気が合うので、友情が決裂しないかだけが心配。決裂しないように頑張っていきたいよね。

 

そんな感じ。