つらつらナタリストの話をします。
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生理がちょっと遅れていて、検査薬を使ったら陽性だったのだけど、まあなんのかんので生理は来そうだな。これは、着床はしたんだけど、染色体異常とかの理由で妊娠継続には至らなかったパターン。
着床するのは結構大変なんだ。でも、私、過去に「妊娠するぞ」と思って、着床までいかなかったこと一回もない。
私の身体は多分ものすごく妊娠しやすいんだろうな。まあピルも飲んでるし、ストレスも全然ない生活だし、そもそもまだ若いしな(ほぼ29歳なので、そろそろ若くもないですが・・・)。
多分だけど、あと2回ぐらいトライしたら、普通に妊娠して出産できるんじゃないかな、と、根拠はないが思っている。
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でも、なんかやっぱりここにきて、別に里親でもよくない? みたいな気もしてきている。
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私が「第二子は実子がいいのかも」と思ったのは、息子のしんどさを考慮してだったんだ。里親ってやっぱり、子供を幸せにするための制度だと思うので、
今いる我が子を不幸にしてまで、他人様の子供を幸福にできるわけないよ、と思うわけ。
で、里子と実子なら、息子にとって衝撃が少ないのは実子なんじゃないかと思ったのよ。
実子は、妊娠期間が10ヶ月設けられるし、子供に「親を剥奪された」というトラウマがないし。
もしも、ADHDだったり、自閉症だったり、普通の子よりもケアを要する子供を引き取ることになったら、息子を「ケア要員」に回してしまうかもしれない=息子の子供時代を奪うことにつながることになるかもしれない。
(まあ、もちろん、実子で産んだって身体的/精神的/発達的な障害を持って生まれてくる可能性は大いにあるわけですが)
というわけで、第二子は実子で、第三子から里子を預かるのでも別に良くない? と思ったんだよね。
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要するに、息子の気持ちが重要だな、と思って。
なので、息子に「赤ちゃん好き?」と聞いたら「好き〜」と言ってた。
息子、あんまり他者への優しさとか見せないタイプかなと思ってたのでちょっと驚く。
「赤ちゃんいっぱい泣くけど、好き?」と聞いたら「泣いてたら、抱っこしてあげるの」との返答。確かに、泣いている赤ちゃんは、好きとか嫌いとかではなく「抱っこしてあげる」が正解である。息子はいつも正しいことしか言わないのですごい。
息子にさらに尋ねる。「赤ちゃんがきたら、君がいつも言ってる"みんな"が、君と私と(夫)だけじゃなくて、その赤ちゃんも、み〜んな一緒で"みんな"になる? それとも、これまでと一緒?」
息子によると、「赤ちゃんも一緒で、みんな」とのこと。
それをみていた夫は、「まあでもまだ親の愛情が分散するとかそういうリスクについては分かっていないし・・・」と言う。そうなのよね。
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本当に本当の希望を言うなら、子供を引き取って、その子がずっとうちの子になってくれて、時期がきて、その子も納得していたら、特別養子縁組ができたらいいなあとは思う(忠誠心を見せるために縁組とかはしてほしくないが)。
児童相談所の人によると、乳児院の空きが出るまで短期で赤ちゃんを預かるとか、そういうニーズがあるそうな。
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今、私が、養育里親について考えていること。
・養育里親のほうが施設よりも良い! とする風潮にはかなり違和感がある。
・施設は、第三者の目も入るし、職員も休みを取れるし、愛着関係もきちんと形成できるし、有資格者の職員も多い。
・少人数制で、スタッフが辞めることがないなら、施設のほうが優れている面も多いと思う
・養育里親は、しょせん素人
・研修受けるって言っても、実際、研修中に寝てる人いたし
・そもそも、研修のレベルもかなり初歩的だし
・里親の虐待事件もあるし
・施設よりも密室性が高いから、虐待がすぐに発覚しづらいし
・「家庭」を知ってもらうことに意味がある、っていうけど、施設でも家庭を学ぶことはできるのでは
施設から養育里親へ、となる流れは、まあ、そのほうが安上がりだからなのかしら、と思うこともある。じゃあ、手当て金を出さなくても良くなる特別養子縁組なんて、もっと安上がりになるわけで、ゴリゴリに推し進められてもいいような気もするんだけどな。
なんか、うちの自治体の里親研修、「マジヤバの児童養護施設」の映像だけ見せられたんだよね。これで「施設よりも里親家庭のほうがいいですよね」と結論づけるのはなんか違うんじゃないのかなあと。
子供時代に施設で過ごしていて、「施設は楽しかった」と書いている人もいるし、世の中には、いい施設を作るぞと頑張ってるスタッフさんもいっぱいいるように思う。
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っていうか・・・
実家は地獄だった、学校だけが救いだった、みたいな子供って結構いるじゃん。
なんか、家ってそういう感じで、地獄になりうる場所だと思うんだよな。っていうか、家って基本的に、何かしらの地獄性を孕んでるものなのでは? 治外法権みたいなとこあるし。
「優しさ」「暖かさ」「あなたの善意がカワイソ〜な子供を救う」みたいな、ボンヤリした感動的なワードを出すとき、そこには前提としての「徳の高い親」みたいなものが想定されているように思う。
でも、里親になった人のブログとか読んでても、そこまで徳の高い人、あんまり存在しないな・・・という感じがする。「里子として育ちましたが、里親のこんな発言に傷つきます(普通に虐待案件の発言)」とか、結構見かける。
あと、短期里親してる人で「里子が寝ないのに疲れ果てて委託解除しました」みたいな人も見たことある。
それって要するに、児童相談所に「眠れないので里親さんに預かってもらってください」って言ってるようなもんなんじゃないのかな。
実子で子供を育てていたら、育児を続けられなくて辞めてしまっていたであろう人が、里親として活動する、みたいな状況、なんか変なの・・・と個人的には思ってしまう。
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人間はもともと、社会全体で育児をする動物なわけだから、なんか、養育里親に預けて再び「密室」にブチこんで、あとは里親さんの胆力に頑張っていただきましょう、里子はまあ親にバンバン見捨てられて、知らない大人に生命を預けることになって怖いし、ワンチャン性的被害に遭うかもしれないけど、頑張れ! みたいなのって、なんか違うんじゃないのか。
社会全体で育児をする生き物だからこそ、施設でいいんじゃないのか。と思ってしまうのよ。
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私と夫は、もちろん、完璧な里親でありたいと思っている(完璧にならなくてもいいんですよ、と誰もがいうだろうけど、里子にとってベターなのは完璧な里親だし、っていうか人生は課題があったほうが楽しいし・・・)。
でも、なんか、完璧な里親であるかどうかというより、なんていうのか。元々が歪な制度に乗っかることの是非っていうのかな。
子供をもしも本当にケアしたいのなら、なんで施設職員として働くのではいけないんだろう、と思うわけ。望まない妊娠を減らすための努力をするべきなんじゃないの、とも思うわけ。
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ぐちゃぐちゃなんだけど、まあ、里親についてはそういうことを考えている。