窮鼠も眠りに落ちる家

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うう〜、仕事せねばならぬ。日々の簡単なメモ。

 

・先日、新居に引っ越した。

・事前にあらかたの荷物を持っていっていたので、段ボール地獄になることもなく、まあまあたいがいのものがあるべき場所に収まった。

・引っ越しあるある:爪切りだけがどこかに散逸する

・→「とにかく文房具をめちゃくちゃ突っ込んでおく袋」に入っていた

 

・バカみたいな田舎に住んでいるので、ねずみ被害がでた。

・1週間前に取り付けたエアコンに、もうねずみが住んでいる。

・エアコン設置情報をかぎつけるのが早すぎ。

・ネズミの駆除は嘘みたいにお金がかかる。

・25万円ぐらいかかる

・嫌だ!!!!

・ネズミの駆除のために払う25万円、嫌だ!!!!!!!!!!!

・こんなに払いたくない25万円もなかなかないよ。

 

・しかしこの世に払いたいタイプの25万円など存在するのかな?(しないよ)

 

・齧歯類かわいいから大好きだけど、エアコンをかけると病原菌が撒き散らされるのはNO(マジでNO)

 

・新居、そのほかは特に不便なところもなし。前の家より広いのでゆったりと生活できる。

・田舎だから生活しづらいかしら・・・とビビっていたが、考えてみると、日本に住んでいる限り、カナダ暮らし時代の田舎っぷりにはどう頑張っても勝てない気がする。

 

・カナダ「徒歩の距離にコンビニがある♪」(徒歩15分、売ってるものポテチと水のみ)

・でも実際、コンビニに売っていてほしいもの、Miss Vickie'sのポテチ以外なし

・Miss Vickie's・・・

・の、ハラペーニョ味・・・

 

***

 

・急に息子の話をすると、

・可愛い

・以上

 

・なんか幼稚園で、レゴブロックで楽器を作るみたいな遊びを発案したらしくて、それが息子のクラスの中でめっちゃブームらしい

・ブームの火付け人としての息子

・はあ・・・

・誇らし〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・・・・・・・

・最近あまえんぼが強くなってきて、めちゃ可愛い。

・息子の人生の中で一番いまが甘えんぼかもしれない。

・本当に全然、親に執着しない子だったからな

・今も私のことそこまで好きか? って言われると、「まあ幼稚園の先生よりかは好き(会っている時間が長いので)」ぐらいの気持ちなんだろうな・・・と見ていて思う

・でも私も親に対する気持ちはそれぐらいの感じだったので・・・・・・・

・親って難しいんだよな

・そこまで愛されモテ要素があるわけでもない人間たちだし、自分で選んだわけでもないのに、すごい強い「こいつら・・・」みたいな気持ちがある

・愛情とか執着とかじゃなくて、「こいつら・・・・」みたいな・・・・・

 

***

 

・しかし家を買ったので嘘みたいに少なくなる貯金

・貯金ってなんか「自分の許すボーダーライン」みたいなのがあって、そこを下回るとめちゃくちゃ不安になって、日雇いのバイトとかを始めそうになってしまう

・ここ数年、貯金の額が「自分の許すボーダーライン」以下になったことがなかったので、めちゃくちゃ辛い

・年末まではジメジメと生きます。

・しかし普段からジメジメと生きているだけなのに、浪費家なので、なんだかめちゃくちゃな量の本を買ってしまう。

・図書館とか行こうね。

 

***

 

・Regretting Motherhoodを先週ぐらいに読み終わった。

www.amazon.com

・子供を持たない人生について、日本語の書籍って全然ないのだが、英語だと無限大に存在する。しばらく楽しく読み続けられそう。

 

Regretting Motherhood(長いのでRMと略して呼びますね)、最初は全然共感できなかった&退屈な本かも〜と思っていたんだけど、だんだん面白くなってきて、最後はゴリゴリ熱中しながら読めた。

・退屈かも〜と思ってたのは、序盤、ず〜〜〜〜っと同じことを言っているから(私は子供欲しくなかった だけ)。

・あと、子供が3人いる女の人とかでも「私は子供を持ちたくなかった」みたいなことを言うんだよね。なんていうのか・・・そこで「なぜ産む?」って思ってしまって、ちょっとイライラしていた。

・私は保守的なおばあちゃんみたいな価値観を持ちながら生きているところがあるので、革新的なことを言い出す女にちょっとイラッとしてしまう(良くない)。

 

・が、後半あたりからめちゃくちゃ面白かった。

・「女の人は、完璧な女になる(=母親になる)か、男の仲間になろうとするか(=キャリアを追求する)かの、どちらかを常に社会から求められる」という視点がすごい面白い。

 

・キャリアか育児か? という2択は、よく考えてみると非常に恣意的なんだよね。キャリアも育児もどっちもしたくないです、という人がいることの何がおかしいのか。

 

・しかし一方で、母親っていうのは、資本主義の論理とは違った、きわめて非合理的な理屈をもとに動くことを求められている(これが非常に辛い人も多い)。子供への愛情や献身的なケアは、資本主義とは全然別の原理で動いている。これは本当にそうだと思う。

私はこういう、資本主義以外の場所で動く人間みたいなものについて考えるのがすごく好きだけど、しんどい人にとってはめちゃくちゃしんどいだろうな。これは、ケアの仕事が「キツい仕事」とみなされていることからもよく分かる。

 

・しかし、現状、資本主義的な場所で動くことというのは、すなわち、「より稼ぐこと」「より成功すること」を意味しているっていうのかな・・・。

・資本主義的でない心のありよう(ケアの現場etc)に耐えられない人が存在を許される場所は、能力だけを求められる世界なので、

・どっちにしてもしんどい

 

・ヤングケアラーについての本を読んでいて、なるほどねー、と思ったんだけど、

ヤングケアラーの人の中には、以下のようなことについて辛いと感じる人がいるわけ。すなわち、

 

・学校という場所が、基本的に、自分の能力を高めて、社会に役立つ人間になろう、とする場所であるのに対して、

・自宅で自分が介護やケアをしているのは、社会からは"無能"であると烙印を押された人間。

・この価値観のギャップに毎日直面しないといけないし、しかも、そのギャップに対して、どちらかの価値観を否定すると、自分の生きている理屈を支える基盤がグチャグチャになってしまう。

・だから、考えないようにしないといけない。

 

・だから、「母親になんてなりたくなかった」って思う人も、やっぱり、メリトクラシーをゴリゴリに推し進める資本主義の価値観と、ケアの世界の中で流れる価値観のぶつかりに悩んでいる。

 

・ところで、完璧な男になるのか、それとも女になるのか、というのは、男の人についても言えることだと思う。いわゆる「出世レース」で「負けて」しまった男の人が、育児に力を入れることで、「負け犬」感を払拭させようとするというのかな・・・。