息をするならこの方法

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こないだふと、自分がそれなりに完璧主義者であることに気づく。

っていうかなんか、完璧主義というと語弊がある気がする。私のこの感じ、何かの言葉で表せたりするのかな。こういうことなんだけど:

 

自分の行う中で、ある一定の行為をするときに、自分の中で「ここまでできないとダメ」とハードルをもうけて、そのハードルを達成できないと、全てが台無しになったと思って、めちゃくちゃ不快な気持ちになるというか・・・。

 

具体的にいうと、「朝は3時に起きないとダメ」って決まったとするじゃん(そこに理由はない、なんか3時に起きるのが良いと思ったらもうそれは「良い」わけ)、そしたら、3時に起きられない日は、もう自分が人間として生きていく価値がないように思ったりする。

 

もしくは、「夫が会社に行く日は、夫が会社から帰ってくるまでに、全ての家事をいつも以上に完璧に終わらせていないと駄目」と決まっていて(そこに理由はない・・・)、

なので、家事が終わらないまま夫が帰ってきちゃうと、もうめちゃくちゃしんどくなって、夫に対してすごい冷たい態度をとってしまう。とか。

 

現実的に考えると、息子と一緒に帰宅するのが17時で、夫が帰宅するのが19時ごろだから、2時間でご飯作って食べて、息子と遊んで、家事をいつも以上に完璧に終わらせて、お風呂入って、寝かしつけまで終わらせるのなんて、無理なんだ。

でも、できる日がある(マジでできる日がある・・・)。だからこそ、できない日のイライラたるや。って感じ。

 

あとは、「完璧に過ごせている」と思っていた予定が急に狂うのとかもすごい嫌。車の運転中、順調に進んでたのに、右折を間違えたとかで到着までの時間が5分ぐらい遅れるとか・・・。

 

なんか、そういう、うーん、こう、なんていうのかな。

「これが正解」と決めたことがあると、その通りに現実が進行しないと、ものすごい辛い気持ちになる、という性癖というか。

その、なんか、正解っていうのが、現実的に可能かどうかっていうのが、あんまり考慮されていないんだよな。だから、イライラすることがあらかじめ決定づけられているというか。

 

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この「これが正しい」と決めるのって、無意識に決めてるときもあるんだよね。

なんかイライラしてるな、と思って、よく考えてみると、自分的には「これが100点」っていうのが決まってたのに、その通りに現実が進まなかったからイライラしてるんだ、みたいな。

 

この「これが100点」って決めちゃうのが、あまりにもごく自然に無意識下で行われてしまうがゆえに、イライラする前に「これ別にそこまで重要でもないだろ」と思うのが難しいというか・・・。イライラしてから「なんでイライラしてるの?」って思うみたいな・・・。

なんかこういうのあるじゃん。無意識にやっちゃってるクセだから難しいみたいな。足組まないぞと思うのはもう毎日思ってるんだけど、無意識に足組んじゃってるみたいな。

 

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あと、別にあらゆることに対して完璧主義なわけではないんだよな。

私が私の中で正解/不正解を決めてないことについては、別になんでもいいんだ。たとえば旅行とかは、ノープランで行くのも好きだし。

あと、人間関係も適当だし、仕事も行き当たりばったりだし・・・(褒められたことではない・・・)。

 

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あえて言葉で言い表すなら、こだわりが強いとかそういうのなのかな。

この性癖で得してることあるのか? っていうと、そんなにないような気もしている。

 

でも、この性質ってなんか、ちゃんと完璧にできてるときはすごい気分がいいんだよね。

あとなんか、なんか、なんていうのかな。このこだわりって、なんていうのかな。自分の「女としての(妻とか母とか社会人とか)」ハードルのところで作られるときが多くて・・・。

だから、うーん。

このこだわりは何のために形成されているかっていうと、突き詰めると、「自慢できる妻」「自慢できる母」「自慢できる女」かどうか? っていうのが軸だから、え〜と、そこに他者の評価が入ってくるのね。

 

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だからね、もしこうやって「完璧であろう」と思うのをやめちゃったら、「ああ、この女は諦めたんだ」って思われるんだろうな、みたいな。

 

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冷静に考えると、私の完璧主義は別に、私の女としての長所を形作っているわけではないんだよな。

 

私が優しいのは(優しいんですよ、優しさをアウトプットする手数が少ないだけで・・・)元からだし、

年収400万なのは単に運がいいからだし、

家事育児をこなしてるのは仕事の負荷が少ないからだし、

身綺麗にしてるのはそれが好きだからだし、

読書をしてるのは好きだからだし、

金になる資格試験に受かるのは、受かる試験を受けているから。

 

強いこだわりと、そのこだわりが求めてくるハードルをクリアしてるからじゃないんだ。

 

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そんで「習慣」っていうのもあるはずじゃん。たとえば、どんなにしんどい日でも毎日歯磨きをしてから寝るのは「こだわり」ではなくて「習慣」だと思うのよ。できるだけ夜寝る前にスマホを見ないほうがいいとか。

 

「こだわり」と「習慣」のグレーゾーンにある存在がいて、彼らにどういうラベルを貼ればいいのか、考えあぐねている。

 

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それから、私は老いていくわけで、それも問題。

30代になって、40代になって、50代になって、60代になって、70代になったとき、今は「気合い」で完璧にこなせたことが、どう頑張ってもできなくなってしまう。そうなったときに、己へのこだわりを捨てられなかったら地獄だ。

 

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私は強いこだわりを持って生きている、と、つい2日前まであまり考えたことがなかった。困っていない、と思っていたから。でも私はそれなりに困っている。感情のコントロールができなくなる瞬間がある。

 

まあこれはね、全然未解決なんだ。

でも、こうやって気づけたことがよかったなと思う。前まであんまり気づいてないまま、ただただ不機嫌になったり悲しくなったりしていた。感情が揺れ動く原因がわかってよかった。

 

というようなことを思うなど。