会話が、しばしば、会話相手の「人間としての質」を見る指標になっており、それがしんどいから嫌いなんだよな、みたいなことを、2000文字ぐらいかけて喋っている日記です。
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傾聴講義を受けてみて、生活の場でちょこちょこ実践してみて、思ったのだけれども、普段の会話で傾聴を意識しすぎると、単純に自分から話題を提供しない人間になってしまう。
(これはまあ、だって、傾聴って本来カウンセリングの技術なわけで、カウンセラーが自分の話しすぎてたらダメなので、本来の使い方から考えると、正しいというか・・・そういう感じなんだけど・・・)
日常会話はカウンセリングではないので、あまり傾聴を意識しすぎるのも、バランスを失き、良くないような気もする。
今、アプリで、ママ友を探すためのTinderみたいなのをやってるんだけど、
まあTinderみたいなものなので、完全に仕組みが一緒で、プロフィール見てgoodかbadかをスワイプして決め、お互いがgoodだねと思ったら会話が始まる、みたいな。
まあそういう、マッチングアプリ的なコミュニケーションをしているときは、傾聴のスキルが全然役に立たない・・・。
マッチングアプリって、マッチしてからいかに話の弾む話題を提供するかが、「人間的魅力」としてジャッジされるので、それが苦手なんだよな。
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そもそも私、友達として打ち解けてきた多くの人間たちと、初対面のときはそこまでお話をしていないんだ。
でもなんか、多くの人間関係ってそうじゃない??
「お互いが存在していることを、お互いが認知している」「多分気が会うんじゃないか・・・と思いながらも、まあ放置している」っていうのがしばらく続いて、
ある日ちょっと交流してみて、
だめかな、いけるかな、と思いつつ、
まあまた「その"場"には存在している」という状態を続けて・・・みたいな。
その期間がすごく長くなってくると、「この人ならきっといつコミュニケーションを取っても平気だな」と心の距離が近づいて、安心する、みたいな・・・。
私の「友達」カウントってそういう感じなんだよな・・・。
同じ"場"っていうのは、別にこれは、物理的な場所という意味ではなくて、なんか、心の中の"場"という意味なんですけど、意味わかる? よくその人のことをSNSで見て、「いいね」を押すとか、年賀状シーズンになると、出そうかしらと悩むとか、なんかうまく言えないんだけど。そういう人。
まあ、そういう感じで、同じ場にいる時間が長くなる、というのは、私の心の中の重要な部分に、その人が定期的に立ち入ることを許可しているということなので、
それこそがかなり重要なことなんだと私は思っている。
何回会っても友達だ〜とか大事な存在だ〜と思えない人いる、それはなんか、同じ場所にいるように思えないから。
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というわけで、マッチングアプリで「交流」しましょう!!! と言われて、会話をすることこそが交流であり、友人になる証なのだ、と言われても、なんか、困るんだよな。
そうか・・・私、友人関係の維持のために必要な事項として、「会話」を重視してないんだね。
会話の面白さって、能力だもんな。
私、あんまり、他人に能力を求めてない。同じ場にいるかどうか。
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なんか、怒られそうだけど、能力をジャッジする/される 的な場が、年々つらくなっていく。
仕事の取引先に、団塊の世代の女の人がいるのね。
その人は、昭和の時代、女は働くなとか言われてたあの時代に、ゴリゴリに稼いできた人なんだけど、
その人との会話が、私はものすごくしんどい。
当意即妙さがいつでも求められているというか・・・。ウィットに富んだ返しをいつでもできないと、会話が続いていかないような気がして・・・。
その女の人は、私と同年代で、年収何億とかのレベルで稼いでいる女の人もたくさん知っているので、この会話全部、絶対比べられてるよなー、と思う。
自分は喋りすぎないように、でも、相手が気持ちよくしゃべれるように。
そういうのが、すごい、つらい。
できなくはないのがつらい。無理すればできるので、いつも無理してしまい、その結果、つらくなる。
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デザインがいつまで経っても成長しないとか、文章を書くのがいつまで経っても下手とか、そういうのは、「いつまでも未熟だね」と言われても、「いつまでも未熟なんです・・・成長はしているんですけど・・・」と思うだけなのだけど、
会話って、人間力みたいなものをジャッジされている感じがするというか・・・。
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はあ、人間力・・・。
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あらへんな・・・。
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理想はね、そういうなんか、偉い人相手とかでも「私は気の利いた会話はしませんし、できません」と開き直れるようになるといいと思うよ。「あなたが私のことをジャッジしようが、しまいが、私、どうでもいいので!!!」って。
でもねえ、まだできないねえ。あとちょっとでできるような、そんな気がするんだけど。
そんな感じのことを考えている日々です。