風のつよい日にきみは

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朝8時、配送業者から電話。「今から代引き商品を届けるので、10万円を用意しろ」と言われる。ケツの穴の小さい誘拐事件か何かか(最近グリコ森永事件についての本を読んでいたので、その影響が出ている)。

Amazonに問い合わせたり、配送業者に連絡をしたりなんだりして、30分ほどゴタゴタ。結局、配送業者の人がミスをして、発払いの荷物が代引きの扱いになっていたらしい。そうだよね、私クレカで支払いしたものね。

配送業者のおじいちゃんからめちゃくちゃな勢いで謝られたけど、なんだかおじいちゃんを私たちがいじめたようで辛い気持ちになった。

これがPurolator(カナダの配送会社)なら逆に私たちが謝ることになっているはずである。その謝罪に理由はない。しいていうならイレギュラーな対応をさせたことへの謝罪だ。Purolatorは常に客からの真心や献身を期待している。

おじいちゃんが何度も何度も頭を下げる、その映像が私の頭の中をぐるぐる回り続け、午前中はもう全てがダメだった。私は繊細な人間なのである(ケツの穴が小さいともいう)。

 

幼稚園2日目の息子。迎えのバスに一人で乗ると気づいた瞬間「おうちに帰ル・・・」と呟いていたが、あえなく連行。泣き声がしばらく聞こえていた。

泣き声は、昨日の絶望一色!! これから何が起きるか分からない!!! 怖い!!! みたいな泣きかたとは違い、しみじみとしたトーン。「僕は見捨てられたんですね・・・」という、鬱蒼とした嘆き。

ハートにくる泣きかたにも種類があるんだなあとしみじみ抉られつつ、仕事。

 

息子は11時ごろに帰宅。「バスで遊ぶのが楽しかったので、また乗りたい。バスを今すぐ追いかけよう」との旨、提案を受ける。朝の絶望は忘れたみたい。「いいよ!」とノリノリで応えてから、ノリノリで家の中に入っていった。息子、小学生ぐらいになったら「うちの母親は理解力が低い」と言い出すような気がする。

 

お昼ご飯を食べてから、みんなで外に行くかを夫と話しあったのだが、窓を開けてみたら風がドン引きするほど強かったので諦める。雨でも雪でも外出はできるけど、風は嫌なんじゃあ・・・。台風でも風がいちばん嫌みたいなところあるじゃん。雨はなんかもうアトラクションとして面白いけど。

 

仕方ないので、家の中でゴロゴロしながら遊ぶ。その頃になると息子はバスのことなど綺麗さっぱり忘れていた。二人で何度も何度も「やってくる! 海の妖精クルルン!!!」と叫ぶ(今シーズンのプリキュア、第6話ぐらいのタイトル)。

今シーズンのプリキュアは、妖精と言語による意思疎通ができない(妖精側は日本語を理解しているが、声帯が人間のものではないので人語を喋ることが物理的に不可能なのではないか)。仕掛けとして面白いな、と思う。

「やってくる! 海の妖精クルルン!!!」のエピソードでは、妖精のいっていることが分からず苦慮する主人公たちに、プリキュアメンバーの一人が「想像力を使えば相手のいいたいことが分かるよ」的な唐突なdisりをかますシーンが非常によかった。

舞台がインターネットなら相手からバチボコにキレられてもおかしくない。一方、舞台がインターネットのプリキュアは最悪なので未来永劫見たくないという指摘もある。

 

先日、息子のジャージの簡単な裾上げをする必要があることに気づき、安い安〜いミシン(3000円程度)を買っていた。一念発起してトライしてみたが、安物すぎてジャージ素材が縫えなかった。吝嗇により、かえってリッチな金の使い方をすることに。まいったねこりゃ。

ミシンは1万円ぐらいのやつを買わないとだめですね。

 

夕食は、夫が作ったレーズンパンと野菜炒め。夫が作る野菜炒めには常に油とニンニクと塩が入っているので、これは実質ペペロンチーノだな・・・と急にひらめく。ひらめいたのだが、このひらめきってクソどうでもいい〜〜〜?! とも思い、無言で食し続けた。

食後、アマゾンから届いたオリゴ糖を息子に舐めさせたところ、衝撃的に美味い、という顔をしていた。何度もせがまれるので困って「オリゴ糖を食べたいときはデカい声で"キャンマジ〜!"と叫ばないといけない。食べた後にも叫ばないといけない」というルールを制定。息子がキャンマジ〜! と叫んでいるのをニコニコしながら眺める。Win-Winだね! キャンマジって何?

 

夕食を食べながら、『灼熱カバディ』のアニメを観る。かなり最悪な部類の同性愛嫌悪描写があって視聴をストップ。さすが小学館、さすがサンデーだぜ、と思った。

1巻の出版年は2016年なので、まあ差別描写だと気づかなくても仕方ないかもしれないが、アニメは2021年なわけで、サラッと削除すればよかったのに・・・と思う。

男の同性愛者は気持ち悪い、みたいな価値観は素朴につまんないので、2025年ぐらいには滅んでいてほしい。そういうなんか、異質なものを嘲笑うことによって自分たちの連帯を深めるみたいな思想、やりやすいし楽だけど、絶対良くない。

オタクの好きな漫画ではよく「俺はどこに行っても馴染めなくていじめられた」みたいな子が主人公になって、オタクもそういうキャラクターがすごく好きなのに、

当のオタクたちは機会さえあれば「馴染めない子」を「いじめ」るってのがさ、なんていうかさ、論理に一貫性を持ちなさ〜いという感じ。

 

きょうは幼稚園のPTA会がある。雨なので完全に「行きたくない」という気持ちでいっぱい。感染症対策のために30分ほどの短時間で切り上げる予定です、とも言われたので、なおさら行きたくない。行き帰りで1時間かかるのに・・・。

感染症対策ならZoomで開催すればいいのでは・・・? これは提案なのですが・・・。

幼稚園、定期的に「私間違ってます?!」みたいな気持ちになるから嫌だな・・・。間違ってるとか間違ってないとかじゃないと分かりつつ・・・うう・・・。