夜に降る雨はいい雨

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朝、夫に先日書いた小説(なんかゾンビが出てくるやつ)を読んでもらう。夫も小説を書く人間なのだが、夫の書いている小説と私の書きたい小説は、かなり違う。でもちゃんと、私が笑ってほしいタイミングで笑ってくれるし、「ここがよかった」と言ってくれるので、優しい。息子が優しいのは夫の遺伝なのだろうか・・・。多分そうだな・・・。

 

こないだ書いた小説では、「ゾンビのパンデミックが起きてはいるんだけど、食料をゲットするために外に出てくれた夫が、迷いなくイトーヨーカドーのほうに駆け出したので、すごいイライラしてしまう」という描写が自分的には一番気に入っていて、そこで笑ってもらったので嬉しかった。

なんかコロナを経験して分かったのだが、人間は、教科書に載るような歴史的な事態に直面していても、やっぱり、昨日の続きで動くっていうか・・・「そんなことしてる場合じゃないだろ」みたいなことにこだわってしまうみたいな、そういうところがあると思う。

コロナとかどうでもよくて、彼氏からLINEこないとなんで? と思って会いに行っちゃうみたいな。震災で避難所にいても、元カレが同じ場所にいたら、そのことばっかり気になっちゃうとか。ゾンビから守ってくれる夫なのに、やっぱり靴下はそのへんにポイポイ脱ぎ捨てるからウザいとか。

 

大きな目で見たらそんなこと拘ってる場合じゃないかもしれないけど、やっぱり人間はなんかそんなにすぐ「こりゃ歴史上でも類を見ないヤバい事態だ」って適応できるわけじゃないよね。昨日のノリで、激変しちゃった今日を生きてる。そういう感じが私はすごい好きなんだよな。些事こそ全て!!

世界が明日滅亡するとしても、こたつの電源切らずに寝ちゃった家族を叱り飛ばしていたいよね。

 

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昨日も教習所へ。2時間ひたすら車を運転しまくる。「前を見て」「視野を広げて」と言われまくる。人生の話か?

電車と歩きで通学しているので、帰り道はこれでもかというほど下を向きながら帰る。悪いことをしているような気になって、ちょっとウキウキした。

 

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息子は朝から「長い黒いのであそびたい!!!」「ピカピカの雨!!!!!」と主張していた。何かなあと思って色々聞いていたら、花火のことだった。ピカピカの雨・・・。可愛い・・・。赤ちゃんの「知っている語彙で意思を伝える」感じはとてもいい。

そして花火、なんのかんの気に入っていたんだね。

 

花火の袋を渡したところ、なでなでしたあと、自分のカバンに入れて持ち運んでいた。あと、全然関係ないけど、モンダミンもなでなでしていた。

18時半ごろまでリビングでゴロゴロして、それから4本ほど花火に火を付ける。息子は、「あおいねえ! オレンジ! きいろ!」と狼狽えていた。触ってみたいと言ったので「熱いけどいい?」と聞いたら、やだ・・・とのこと。

息子、妙に聞き分けがいいので、正しい育児をできているのか不安。触ってもいいんだよ、病院行けばいいんだし・・・。

 

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夕食が終わって、花火ができる程度に暗くなるまでの間、みんなでにんじんケーキを作る。理由はあすけんから「ビタミンAが全く摂取できていない」と怒られたから。

息子はにんじんをぶんぶんチョッパーで細かくする係、私は混ぜたりする係、夫は豆乳を買ってくる係(飲み切っていた)。

焼き上がったケーキは、にんじんが若干かたいものもあった。食べているうちにだんだん硬めのニンジンがクルミか何かのように思えてきたので、その旨を夫に伝えたところ、「全く同じことを考えていた」と言われた。

大学3年生ごろから一緒に仲良くやっているが、ずっとこういうハッピーアイスクリーム現象みたいなものが起こるので、私たち夫婦は気が合うね。なんでこんなに私たちは気が合うのに、あなたの実家の人間と全然気が合わないんだろう・・・不思議だね・・・(す〜ぐ暗くなる〜)。

 

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息子はお風呂に入りながら、イマジナリーフレンドと喧嘩をはじめ、だんだんヒートアップしてきて、お風呂から上がったタイミングでマジギレ。イマジナリーフレンドは身体がないので、息子は怒りのやり場がなく、ひとまず夫を叩いていた。理不尽すぎる。

 

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息子は指を吸わずに就寝。なぜなら2日前、指を吸うとゆびたこができ、家の外にいる大きなゆびたこが家の中に入ってくる・・・という話をしたから。

指の吸いすぎで爪がすごい短くなっちゃってたから、このまま吸わないでやっていけるようになるといいかもしれないねえ。吸わないほうが、風邪とかもかかりにくくなるような気がしないでもないし・・・。分からないんですが・・・。

 

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寝る前の絵本は『うさこちゃん おばけになる』『おやすみなさい おつきさま』『ずーっとずっとだいすきだよ』の3冊。期せずして全部翻訳された絵本だ。

www.ehonnavi.net

www.ehonnavi.netwww.ehonnavi.net

 

『ずーっとずっとだいすきだよ』、名作絵本なのだが、そんなに好きではない・・・。なんか「大好きって言ってあげた僕は後悔しなかった。言わなかった人は後悔してかわいそ〜」みたいな、なんか、ちょっとマウントっぽい空気を感じてしまうというか・・・。兄弟は後悔してました、のくだりいらなくね? と思ってしまう。僕と犬だけの話ならきちんと感動できたのに。

 

『うさこちゃん おばけになる』と『おやすみなさい おつきさま』は、息子が大好きな2冊。『おやすみなさい おつきさま』は、親からすると、これ面白いかなあ? っていう感じなんだけど。ストーリーらしいストーリーがないから。でも、いろんなものがゴチャゴチャ書かれてるのがいいのかな。

うさこちゃんは安定して好き。うさこちゃんは可愛いし、おばけも可愛いから。可愛いと可愛いのコラボ。

 

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息子の靴を洗ったのだけれども、無知すぎて乾燥機にかけてしまい、靴がなんかかっこいいオブジェみたいになってしまった。えーん。でも息子も夫も「こんなふうになるんだ〜〜」と言っていたので、いっか・・・と思った。