愛の仕草

お仕事で、ゲーリー・チャップマンという人が考えた「愛の一次言語」という考えを知る。愛を表現する方法は5つあって、どの方法を一番好むかは人によって異なりますよね、という話。

表現方法は以下の5つ。

 

  • 肯定的な言葉
  • クオリティタイム(一緒に充実した感じで過ごすみたいな意味)
  • 贈り物
  • サービス行為(相手がしてほしいことをしてあげるという意味、家事とか)
  • 身体的なタッチ

 

個人が愛を表現するとき、この5つの分類があるということを普通は知らないので、みんななんとなく「こうすると愛情って伝わるよね」と思いながら、愛を表明する。これが問題なんじゃない? という提案。

 

たとえば、妻の一次言語が「身体的なタッチ」で、夫の一次言語が「サービス行為」だとする。

 

夫側は、仕事と育児の間に家事をすれば、愛情が伝わるはず! と思っている。

でも妻は、「愛してる人ならハグしたりセックスしたり、したいと思うもんだよね」と思っている。で、「夫、全然そういうことしたがらないな。愛されていないのだろうか。愛されていない人にセックスしよう!!とか言って拒否られたら辛いな」みたいな感じになっていく。

夫は「こんなにも時間を作って家事をしているのに、全然愛が伝わっていない感じがする。なぜ。仕事も育児も大変だけど頑張っているのに」みたいになっていく。

 

すれ違い!!!

 

こういう感じで、一次言語のずれによって起こる夫婦間のトラブルってあるんじゃないですか? というような提案。

そして、ゲーリー氏の観測した範囲では、一次言語がピッタリ一致している夫婦は稀ですよ、とのこと(でも、一致している夫婦は問題を抱えないので、カウンセリングとかには行かないのかもしれない)。

 

***

 

面白かったので、夫と二人で、お互いに一次言語のチェックをしてみた。

夫は肯定的な言葉が一番大事だと考えていた。あと、身体的なタッチとクオリティ・タイムも大事と考えていた。私は身体的なタッチとクオリティ・タイムが同率一位。

 

我が家がまあまあ楽しくやっていられる時期は、確かに、セックスとかはないけど二人で毎日映画を見ているとか、映画は見ていないけどセックスフルであるとか、そういう時期なので、確かにね〜と思うなどした。

 

肯定的な言葉を夫は重要だと考えていることが分かったので、それ以来ちょこちょこ夫によい言葉をかけようと頑張っている。

 

あと、私は「贈り物」に対してなんの感情も抱えていないことが分かった。これは良かった。私は昔から、人からもらったものを躊躇いもなく捨ててしまったりするし、誕生日プレゼントがどうのとか聞かれると「え、どうでも良くないですか?」と思ってしまったりする。人非人みたいに見えるのだが、これは興味がないだけなのだ・・・。

 

これからは「興味がないので物はいらない、知識をくれ」と言う。

 

***

 

そんなような感じ。この考え、とても面白いなと思った。なんか、これまで切り分けられていなかったものを切り分けている。他に愛情表現方法ってあるかなあと思ったけど、たしかにこの5つのような気もする。

 

愛ってぼんやりしてて、何をすれば愛しているのかとか、そういうのはよく分からないけど・・・。

 

相手が「この表明方法が一番」と思っていることが分かったら、自分の中にはない表明方法だったとしても、頑張って表明してみよう、と思う、みたいな、その「頑張り」こそが、愛なのかもね。

 

読んだのは『愛を伝える5つの方法』。kindleの読み放題プランに2023年11月時点では入っているので、よければ見てみてね。面白いよ。